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ついに警察が来た

小島での生活も2週目に入ろうとしていた。クリスマスも近く、男達は皆浮かれている。相変わらず夜はお祭りの毎日だ。
男達が外でバカ騒ぎをしているとき、わたしは仕事から戻るとほとんどをボートの中で過ごした。寒い12月。テムズ川のど真ん中で外は吹きっさらしだ。子供は遊んでる時寒さを感じないと聞いたことがあるが、酔っ払いもそうなのか?そう思って窓から男達を覗き込むと、急に昼間にでもなったかのような光が目に飛び込んできた。
向こう岸から巨大なライトで誰かがこちらを照らしている。わたしはびっくりして外に出た。
「今すぐに音楽を止めなさい。警告だ。これ以上騒ぐとこちらからそっちに行ってお前らを捕まえるぞ。」
マイクでわたし達に向かって言っている。
ええ!?警察!
わたしはまたボートの中に入り、窓からこっそりと観察した。旦那は動揺しているのが見え見えだったが、他の男達は余裕な感じに見えた。
その時わたしと旦那は知らなかったが、陸の警察と川の警察は別物なのだという。いくら小島にいても、わたし達はテムズ川の真ん中。小島だろうがボートだろうが、テムズ川にいる人はテムズ川の警察しか捕まえることができないのだそうだ。陸の警察は警告はできるが、よっぽどのことがない限りわたし達に手出しはできない。
ちなみにWはこれを利用していつだったかバカなことをした。川沿いを巡回している警官2人に余計なちょっかいを出して怒らせ、ボートに飛び乗って「捕まえられるものなら捕まえてみろ!」と言って、陸に降りたりボートに飛び乗ったりして警官達をからかった。
そして本当に捕まった。
余計なことはこれぐらいにして、陸にいる警官はマイクで更に続けた。
「この辺の住民から苦情が来ている。お前達は毎晩そこで騒いでるようだが、今すぐにやめなさい。」
向こうには警官が3人ほどいて、パトカーもあるのかないのか、よく見えなかった。でも、そんなに大げさそうではない。本当に警告だけしに来たっぽい。
W達が警官達を完全に無視して音楽も止めずにいると、警官がまた言った。
「AL、お前なのはもう分かっているんだぞ!」
へ!?AL?
ALはW以上にテムズ川では問題児だった。彼も時々小島にやって来るが、他の男達よりも更にどうしようもない男らしく、いつも皆に軽くながされているようだった。今日は彼はそこにはいない。どうやら警察はWをALと勘違いしているようだった。
そうと分かったWは大喜び。
「そうだ!オレはALだ!何が悪い!わーはっは!」
大声で叫んだり、踊ったりして見せた。

わたしはバカバカしくなって、寝ることにした。さすがの旦那も中に入って来て「警察はバカだなあ。Wの好きに振り回されるぞ。おもしろいけど長くなりそうだから寝る。」と言ってさっさと布団に入ってしまった。
その夜、わたしと旦那はWと警察のやり取りを聞きながら、警察のライトに照らされたボートの中で眠りについた。

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みんなでクラブに行った時は、治安の悪い場所なのに、悪そうな人がWさんをよけていって頼もしく思たけど、
本当に本当に毎度お騒がせなんだね…。

こんな騒がしいWさんの親友が、スカイさんのおっとりした旦那さんだとは、今でもちょっと信じられないよ…。
早くWさんがタバコ欲しさに船を揺すった話を書いて欲しい(笑)

Re: タイトルなし

あはは。
よねっちさんがボートに遊びに来てくれてWに会ったのはもうだいぶ前だけど、最近のことのように覚えてるよ。
今はまだあの頃の冬の出来事なので、春の回になったら登場します。
いつも本当にありがとう。
プロフィール

スカイ

Author:スカイ
イギリスで旦那と娘3人でボート暮らしをしていた生い立ちを綴っています。
家賃も地方税も無い自由な生活を選んだはずが、なかなか大変なボート暮らし。大好きなお風呂にゆっくりと浸かることができる生活を毎日のように夢見て、早くボート生活から抜け出したいと思いながら結局7年間を費やしてしまいました。
めちゃくちゃなボート仲間達との暮らしも今はいい思い出です。

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