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小島での生活

Wには移動用のエンジン付きの小さなボートがあった。それだと簡単な乗り降りで楽に向こう岸まで行ける。詰めて乗ったら5人は一気に運ぶことができる。彼はこのボートで釣りをする人達を釣れそうなスポットに連れて行き、釣りを楽しませる商売を釣り仲間としている。あまり宣伝してなかったので、少ししか依頼は来ないのだが。

わたし達はWの送り迎えで小島を行き来することになった。しかし問題は旦那が朝6時半という早い出勤で、わたしは8時半の出勤だ。Wの生活は夜遅くまで飲んで、翌日昼前に起床する。朝6時半に旦那を送って、戻って来てまたベットに戻る。そして2時間後にわたしに叩き起こされ、また岸までわたしを送る。そんなことなど何日もできるはずがない。
わたしはこの小島停滞もそんなに長くは続かないだろうと安心した。Wが送り迎えの毎日に嫌気がさしてまた違う場所に行くことになると予想した。そうなると、こんな小島でいちいちWにお願いしないと岸まで行けないような面倒な日々を送らなくてすむのだ。

翌日、6時半に旦那がWのボートを叩き、電話を何度もならしても彼は中々起きて来なかった。旦那は遅刻だけはしない主義なので、かなりイライラしていた。それでもなんとかWは起きて来て、半分寝ながら旦那を送った。
わたしは、8時半にドキドキしながらWのボートをノックした。今度こそ彼は起きて来ないのではないかと心配したが、Wはまたも半寝でわたしを送ってくれた。
ほらほら、こんなこと毎日嫌でしょう。あたしだって、仕事に行けるか行けないか毎日心配して朝起きたくないもの。翌日にはWはもう嫌だと言い出すだろう。
などと、わたしの期待もどこへやら、Wは毎日わたし達に起こされながら、それでも夜は遅くまで騒いで小島に居座ってしまった。
毎日のようにボート仲間達がやって来て、その度にWは皆を岸まで送り迎えする。日に何度も行ったり来たりだ。それなのに、なんだか得意げだ。
そのうち、旦那がWの小型ボートを運転するようになった。わたしが出勤日で彼が休みの日は、旦那がわたしを岸まで送ってくれる。
毎日、毎日小島でのパーティーは続いた。小島に人がいないのをいいことに、大音量で音楽をかけたり、花火を上げたり、大声で叫んだりしていた。
Wの彼女のAは我慢の限界だった。
わたしと彼女は、一度小島に隔離状態になったことがある。朝から旦那とWは買い物に行くと言っていなくなり、連絡が取れなくなった。わたし達が電話をしても誰も出ない。そのときSのボートが小島の前を通った。わたしとAは両手を振りながらSを呼んだが、彼は気づかずに行ってしまった。
おかげでAは歯医者、わたしは友達との約束をキャンセルしなければならなくなった。
何が楽しくて女二人が大声で助けを呼ばなければいけないのだ。

その後、旦那とWは夕方近くに酔っ払って、更にビールを買い込んでもどってきた。おまけに若い女の子3人もどこかから持ち帰りしてきた。
そして、またバーベキューパーティーだ。。。。
パブで飲んで、ビールを毎日何本も開けて、バーベキューの材料に。。。。って、そんなお金どこにあるの?タバコもたくさん吸ってるようだけど、一箱一体いくらすると思っているのだろう。日本で買う分の3倍はするのだ。
Aはカンカンに怒っていた。もうヤケだと言って、ワインを2本も開けていた。
だからあ、みなさん、どこにそんなお金があるんですか?
わたしも我慢の限界だった。
その時すでに12月に入っていた。発電機購入のための貯金どころか、クリスマスプレゼントも買えない。クリスマスは毎年旦那の実家に帰る。イギリスは子供達だけではなく、大人もプレゼントをもらう。家族全部のプレゼントと、年末にはボートのライセンスも切れるのだ。これを全部どうやって賄う?
わたしがキレるのも時間の問題と思われた。

次回からも、もう少し小島での出来事をお話しします。まだまだお付き合いください。

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非公開コメント

あははは。
状況が良くなるのかなと毎回読む前は思うんだけど、
読んだ後はいつもいつも更に悪くなっていて、笑い事じゃないけどすごく面白い。
しかも貧乏家族カテゴリーでかなり上位に入ってる…(^_^;)

Re: タイトルなし

毎回読んでくれてるんだね。本当にありがとう。
少しでも状況を理解してくれて笑ってくれる人がいてくれたら、それだけでボート生活がんばってて良かったって思うよ。状況はだんだん悪くなってるのか、悪いまま維持し続けているのかが微妙だけどね。。。
これからもよろしくお願いします。
プロフィール

スカイ

Author:スカイ
イギリスで旦那と娘3人でボート暮らしをしていた生い立ちを綴っています。
家賃も地方税も無い自由な生活を選んだはずが、なかなか大変なボート暮らし。大好きなお風呂にゆっくりと浸かることができる生活を毎日のように夢見て、早くボート生活から抜け出したいと思いながら結局7年間を費やしてしまいました。
めちゃくちゃなボート仲間達との暮らしも今はいい思い出です。

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