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ブログを始めようと思ったきっかけ

クリスマスも無事に終わり、後は年越しかというある日、わたしが仕事から戻るとボート仲間達がホースで川から水を汲み上げて、一斉にみんなのボートに水をかけていた。
旦那も一緒になってタワシで誰かのボートを擦っている。
娘は弾ける水しぶきで遊びながら、大はしゃぎだ。
寒空の中、何をしているんだろう。年末大掃除の一環だろうかと思って聞いてみると、全てのボートに地域住民達が生卵を投げつけて行ったというのだ。それで、みんなでボートを洗っているのだという。
わたし達の「ダイアモンド」もやられたらしかったが、わたしが見た時はもう綺麗に洗い流された後だった。
ボート仲間達は怒ることも悲しむこともなく、普通にそれを受け入れて、みんなのボートを仲間同士で洗っていた。途中互いに水をかけ合って遊んでみたりして、いつものように楽しんでいるようだった。
そして「卵をこうやってムダに使うなんて、よっぽど金がありあまってるんだなあ。」と、訳のわからないことに関心していた。
その様子を見て、わたしはなんだかすごく切なくなった。
バカだ。この人達、本当にバカでお人好しで、すごく優しい人達なんだと思った。
その年の冬、わたしはボート仲間達、特にPやPの彼女、双子兄弟に今までになく助けてもらっていた。彼らはわたしが家探しを諦めて落ち込んでいると知ってから、何かと力になろうとしてくれて、いつも娘を抱えて洗濯に行ったりゴミを運んだりしているわたしのことを気にかけてくれていた。
彼らが居たから、わたしと旦那は家族そろってまだボートに住もう、もう少しだけやって行こうと決めることができた。
わたしにとって彼らは他の誰よりも価値がある人達だった。
それなのに。。。。
わたし達、ボート住民達は本当にゴミのように扱われている。
確かにこの大きい世界から見たら、彼らは小さな小さな存在だけど、その小さな存在達もちゃんと生きているのだ。色々なことを心に秘めて、静かに、そして楽しく笑って人生を送っているのだ。
わたしはボートを懸命に洗い流す彼らを見ながら、全く動けなくなった。
わたしにとっては特別な場所で、特別な仲間達が、みんなで特別な時間を一緒に過ごしているのだ。
ここにこうして生きている人達がいる。この人達がどんな人達かなんて世界中に知られなくてもいいけど、でもどこかの誰かに知ってもらいたい。
彼らの価値はその辺の人達から見たら全く無いに等しいけれど、誰か少しの人が価値があるって思ってくれたら、わたしはそれだけで嬉しい。
彼らの人生はただ意味もなく流れて終わってしまうかもしれないけど、わたしが少しでも彼らがこうやって生きていることを文章にしておいたら、彼らはすごくすごく小さな物語の中でずっと残ることができるかもしれないのだ。
この人達をこの瞬間を、ずっと忘れないでいたい。そして、本当に少しでいいから、誰かに知ってもらいたい。

わたしは決めた。
ブログを始めよう。

本当はボート暮らしを始めた時から友人達にブログをしたらと勧められていたが、ネット環境が整っていないのと、なんだか恥ずかしいという思いがあったのでためらっていた。
何か書くのは好きなので、ちょこちょことどうでもいいものは書いてはいたが、はっきり言って人に見てもらうようなレベルではない。わたしを良く知る友人なんかは、わたしが書いたものを小学生レベルだと笑うぐらいだ。しかも、ソーシャルネットワークもしないぐらい時代遅れのわたしが、パソコン開いてブログだなんて言ったら、みんなびっくりしてひっくり返ってしまうだろう。
なので、こんなわたしがブログを始めようと決意したということは、すごく大きな決断なのだ。
そして、わたしがボート生活を綴ったからと言って、わたし達の生活が変わるわけでも、ボート仲間達の助けになるわけでもない。
本当にすごく意味のないことなのは分かっているけれど、わたしは彼らのために何かしたい気持ちになった。
お金がたくさんあったらいくらでも彼らを助けてあげれるけど、残念ながらわたしにそれはムリだ。
でも、味方を増やしてあげることはできるかもしれない。
迫害を受けて嫌われている彼らを、少しでも理解してくれる人がいてくれるかもしれない。
それから、わたしが伝えたかったこととか、いっぱい吐き出すこともできる。

わたしはパソコンに向かった。
はっきり言って、まったく未知の世界に突入することになるので、かなり手探り状態だ。
(今現在だって、ブログを始めてずいぶん経つのに訳のわからないことが多くて、怖くて手をつけてない機能がたくさんある。)
それでも少しづつ、どこにいるかわからない誰かにボート生活と仲間達を分かってもらえたらいいな、と願いながらわたしのブログが始まった。

コメントの投稿

非公開コメント

No title

ああ、そうなんですね、それがきっかけとなり今のブログがあるんですね。こうやって、知らない世界やボートの人達のことを知るきっかけをスカイさんが作ったんですね。読み始めると惹きつけられるものがあり、知らない世界をしるので、ブログ楽しいです。卵を無駄にする人は将来、卵に困るか、食中毒でもおこすでしょう!
私はブログもしないし、フェイスブックもアカウント開いたのみですよ〜。

Re: No title

Junebug さん
ブログ楽しいって言ってもらえて嬉しいです。
わたしはフェイスブックとかっていうのはなんだか苦手、と言うか何をしていいか分からないのでやってないです。
ブログもここ最近ちょっとしたコツとか分かってきたんですが、時間かかり過ぎですよね。。。。
それにしても、卵を無駄にして、子供みたいな住民達です。。。食中毒おこしてたら笑っちゃいますねー。

毎回楽しみにしてるよ〜〜

たしかに、卵投げるなんて勿体無いよね。

ただ、生卵投げるとか、例えでは聞くけど、外国ではホントにやるんだって思った。
日本じゃまず見られない光景だなあ。

感心している場合じゃないけど、スカイさんがBlog始めると聞いて、
タイトルがぶっ飛んでいてかなりウケたよ(笑)
そのまんまやんけ〜〜(^o^)って。
しかも、貧乏生活にランキング入りしたりしていて、コメントしないだけで意外に読んでる人多いと思うわ。
ボート前の生活もかなりパンチが効いていたから、Blogが今の生活に追いついたら、むかしの事も読みたい!
13年前より文章が超上手くなってて、毎回ホントにびっくりだよ〜〜(^o^)

Re: 毎回楽しみにしてるよ〜〜

よねっち、そうだねー。日本で卵投げる人っていないよねー。
やっぱり食べ物はちょっともったいないかなあって思っちゃうよ。

ボート生活をちょっと体験しに来てくれたよねっちが読んでくれてるから本当に嬉しいよー。
ボート生活の前も書きたいけど、そんなにドタバタ生活じゃなくて意外に平和だったから、淡々としたブログになりそう。。。
よねっちに文がうまくなったって言われて良かった。あれから13年も経つんだねー。
お互い色々あったねえ。



No title

はじめまして。
ブログの更新をいつも楽しみにしています。

私も昔ロンドンで暮らしていました。
なので、どれだけ貧富の差のある暮らしかは想像がつくし、一般的にロンドンで暮らしている日本人の生活水準が高いことも想像できます。

なので、そんな環境で強く感謝の気持ちを持って生活されているスカイさんを尊敬します。

今も海外ですが、別の発展途上国で暮らしています。
やはり、他の日本人の生活水準は高い為、私は自分から壁を作ってしまい日本人とは交わらない生活をしています。

私はスカイさんのように気持ちが強くないので、他の人の生活を見聞きしてしまうと羨ましいという気持ちが湧いてしまい、自分を保てなくなってしまうのです。情けない・・・。

家族と健康に感謝して足るを知る生活・・・目標だけは立派ですが中々実践が難しい。

スカイさん、これからもブログの更新楽しみにさせてもらいます。
これから寒くなりますが、ご自愛くださいませ。

まよねーずさんへ

まよねーずさん はじめまして。
ブログを読んでもらい、コメントもしてもらって本当にありがとうございます。

みんなが同じように暮らしていける日本では気がつかない格差が、外国暮らしをすると分かりやすく現れちゃいますよね。
わたしもよく感じます。嫌な思いをするときもありますが結局合わない人は去って行き、合う人は格差関係なくお付き合いしてくれます。

たぶんあたしが思うには、人は誰でも誰かを羨ましいと思って生きてるんだと思います。わたしも「いいなあ。」ばっかり心の中で言っています。羨ましいと思う気持ちが湧かなかったら、悟りを開いた人かまたは動物になっちゃうかもしれません。この気持ちばかりは変えれません。なので友達なんかを羨ましいと思った時は、わたしの友達が羨ましいと思われるような生活をしていて良かったと気持ちをきりかえます。
だから、まよねーずさんのコメントを見た時、一緒に頷いちゃいました。

家族と健康に感謝して足るを知る生活。すごくいい言葉です。わたしも時々思い出しながら暮らしていきます。

そちらもイギリスと同じで季節は冬ですか?
風邪などひかないように。。。。

はじめまして!

はじめまして!昨日から一気にブログを読んで、この記事まできました!
私はイギリス人夫と幼稚園児の息子と4ヶ月前に日本からロンドンに引っ越してきました。
英語がまったくダメで初の海外生活で4ヶ月目にして一気に落ち込んでたところに、こちらのブログに出会いました!
まず、感謝です!ありがとうございます!日本と比べてはあれもない、これもないとないものばかりを見ては嘆いてました。自分が恥ずかしくなります。VISAの問題で半年以上旦那と離れており、今家族で一緒に過ごせることをまったく感謝できてませんでした!気づかせていただいてありがとうございました!
そしてボートの生活!カナルの横を通ることもあり、ボートのことをよく知らずにボートいっぱいあるなーとしか思ってなかったのですが、ロンドンに住んでても知れないボートの生活が知れてよかったです。様々な人々がいて、みんなその生活を大切に生きている。それに気づかず卵を投げつけるなんて、物質的に豊でも心は貧しい人々ですね。いつも人の気持ちを想像して生きていきたいものです。
長くなりましたが、ブログ書いてくださりありがとうございます!

Re: はじめまして!

えいさん
はじめまして。ブログ読んでもらってありがとうございます。
コメントすごく嬉しいです。
まずはウエルカム、ロンドンですね。
日本とは言葉も環境も違って大変ですよね。わたしも未だに銀行とか役所とかに電話するのが苦手で、意地悪っぽいこととかされたら本気で落ち込んでしまいます。日本に帰ったときは、なんて気が楽なんだろうって思いました。
それでもお互いこれからやって行かなきゃいけないんですよね。

わたしのブログがえいさんの力になれて本当に嬉しいです。
なんだか、ボート暮らしで苦労した甲斐があったと思えて、こちらこそ感謝です。

なんだかんだと住めば都って言葉通り、わたしは日本も大好きだけどロンドンも好きです。
えいさんがこれからのロンドン生活で少しでも落ち込む時間が少なくなるといいなあと、すごく思っています。
あともう少しブログは続きますので、またよろしくお願いします。
プロフィール

スカイ

Author:スカイ
イギリスで旦那と娘3人でボート暮らしをしていた生い立ちを綴っています。
家賃も地方税も無い自由な生活を選んだはずが、なかなか大変なボート暮らし。大好きなお風呂にゆっくりと浸かることができる生活を毎日のように夢見て、早くボート生活から抜け出したいと思いながら結局7年間を費やしてしまいました。
めちゃくちゃなボート仲間達との暮らしも今はいい思い出です。

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