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2016年 ボート仲間達の今

2016年6月

わたし達は小さなアパートだけど、家族3人で平和に仲良く暮らしています。
あれからボート仲間達にはドキュメンタリードラマが軽く2、3本できてしまうのではないかと思うぐらい色々なことがあり、それでも多くが変わらずボート暮らしをしています。
Wは釣り用のボートだけを所有してAの家に住んでいましたが、Aの住まいは母子家庭や生活保護者のためのアパートだったので、数ヶ月前にお役所にみつかって追い出されてしまいました。それを機にWはボートではなく、大きな船を操縦する仕事を見つけて船に寝泊まりしながら毎日のように航海に出ています。大好きな海や釣り、船に関わる仕事ができて夢のような毎日だそうです。時々は客人と称してAの家に滞在して、旦那とも飲みに行ったり電話などでやり取りしています。
Aは役所にバレようが苦境に立たされようが、まったくめげることなく強く生きています数ヶ月に一度ぐらいの周期で娘達を遊ばせながら互いに近況報告をし合ったりしています。
親分のPは結局パートナーと別れ、手切れ金として持ち家を彼女にあげたそうです。そしてボート仲間の仲間割れの原因となった20歳年下の若い子と晴れて一緒になることができて、ちょっとした田舎に停滞場所を借りて今は二人で一緒にボートに住んでいます。恰幅のいいPが彼女と一緒になってから、どうやって?とコツを聞きたくなるぐらいに痩せて、服のセンスも若々しく変わってしまいましたが、Pはやっぱり今でも親分肌で慕われています。
強烈な双子はPと女の取り合いで仲が悪くなったかと思いきや、調子のいい二人。ボートをPのいる場所に移動して相変わらずPの恩恵を受けながら、仕事をしたりクビになったり、暴れたり騒いだりしながら日々を送っています。彼らはわたし達が引っ越した当初はお腹が空いたとよくうちまで徒歩40分ほどかけて来ていたのですが、今は田舎に移動したので、時々旦那に電話してきたり、旦那が遊びに行ったりしています。
他の仲間達も一緒に田舎に移動してしまい、小さなコミュニティーを作って時々移動したり居座って罰金を払わされたりしているようです。
一人だけ旦那を崇拝している若者がいて、彼に関しては遠いのにもかかわらずよくうちに来ます。家族で出かけると言っているのに、なぜか一緒に付いてきたりして、時々微妙に邪魔なのですが。。。。
あと、数人のボート仲間達はそれぞれカナルに出たり、その辺を毎日移動しながら暮らしていたり、実家に引っ込んでしまったりと、バラバラですが、旦那とソーシャルネットワークで繋がっていて、みんな元気に生きているようです。
コミュニティーがあった場所には今でも数隻のボートが残っていて、裁判にかけられたり住民に叩かれたりと、時々ニュースや新聞に出現したりします。
この間久々に猫事件の時に猫を見つけてくれた仲間に会いました。彼女はボーイフレンドとまだコミュニティーの場所にいて、エンジンがないボートで動けないのに裁判で負けて途方に暮れている様子でした。若々しくて可愛かった彼女が、1年後には10歳分くらい老けていてびっくりしてしまいましたが、猫を見つけてくれたときと全くかわらず、優しくて穏やかなところは変わっていませんでした。
そうそう、猫と言えば、あの猫はボート仲間の一人が今でもちゃんと面倒見ています。狩りが大好きな猫で、鳥やネズミの死骸を持って来るので困ってしまうそうですが。

そして最後に、とてもお世話になってボート生活には欠かせなかったエンジニアのANが先週癌で亡くなりました。末期癌だと告知されてから約半年の闘病期間、彼は最後まで彼らしく振舞いました。AやWを筆頭にわたし達がどんなに救いの手を差し伸べても、彼は一人で大丈夫だと言い張り、ギリギリまでボートに住み、毎日タバコをくわえながら大好きなビールを飲んで弱いところなど一切見せませんでした。
突然容態が悪化して病院に入院してから亡くなるまでの2週間は、彼の娘夫婦やボート仲間が絶え間なく彼を見舞って、最後の日、ボート仲間達がたくさん集まりました。わたしも仕事が終わってから走って病院まで行き、航海に出ていたWもそこにいました。
その時のANはもうほとんど夢の中にいるような状態でしたが、みんなが一人一人彼の手を握っているとき、Wのだけはしっかりと握り返しました。
長い長いボート生活で、一番多くを知っているWにANは何か伝えたかったのだと思います。
そして、自分の家族よりも誰よりもWを待っていたのだと思います。
皆が集まってから30分後にANは帰らぬ人となりました。
お葬式は来週の月曜日に行われます。

いいも悪いも生きていると色んなことが起きて、変わりたくなくても変わらなければいけなかったり、変わりたくても変われなかったり。がんばっても報われなかったり、せっかく手に入れても無くしたり。泣いたり笑ったり。
それで、じゃあわたし達って結局何のために生きてるの?とか問いかけてしまいたくなるような心境でわたしは今ボート仲間達を思い出しています。
わたしがこのブログに残したことで、小さな彼らの存在が少しでも大きくなるといいなと思っています。そして、わたしにたくさんの影響力と自信を与えてくれた仲間達に、こんな小さな場所でしかも日本語だけど、感謝の気持ちがいつか伝わるといいなと願っています。

いっぱい色んなことを書いて、楽しかったけど、思い出すのも辛かったわたしのブログも次が最後になりそうです。
最後までどうかよろしくお願いします。
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プロフィール

スカイ

Author:スカイ
イギリスで旦那と娘3人でボート暮らしをしていた生い立ちを綴っています。
家賃も地方税も無い自由な生活を選んだはずが、なかなか大変なボート暮らし。大好きなお風呂にゆっくりと浸かることができる生活を毎日のように夢見て、早くボート生活から抜け出したいと思いながら結局7年間を費やしてしまいました。
めちゃくちゃなボート仲間達との暮らしも今はいい思い出です。

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