スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

捨てる神あれば拾う神あり

翌朝、わたしは7時頃目を覚まし、静かな朝のマーロウでも見ようかと外にでると、ANが1人で川辺に座っていた。朝からもう缶ビールを飲んでいる。
AN!来てくれたんだねっ!しかもこんな朝早くから!
ANは油っぽいしっとりとしたワンレングスをなびかせ、いつものように「ハロー、ダーリン。」と言う。そして、部品を買ってあるから大丈夫だと言った。
ああ、良かった。これでエンジンも元通り。

1日はいつものように始まり、朝食は朝からバーベキュー。昼もバーベキュー。男達は朝からビール。缶ビールが手にくっついてるんじゃないかと思うほど、一日中ビールを持っている。
そして、夕食もバーベキュー。。。って、ちょっと待ったあ!もう夕食の時間帯ではないか!?
AN、川辺に寝そべって飲んでばかりで何もしてないではないか!?っていうか、旦那とWはなぜ何も言わない?
まあ、わたし達のホリデーはあと約2週間あるから、そんなに急がなくてもいいんだろうけど。
そして何もないまま1日は過ぎ去った。ANはあたりまえのようにWのボートに泊まり、翌日もデジャヴかと思うぐらいANは何もしなかった。
天気もいいし何もしたくないのはわかるが、エンジン直すか直さないかだけでもおしえて欲しい。

3日目についにWがANに催促しだした。Wも同じ場所にただダラダラといるのに飽きてきたらしい。
ANはようやく思い腰をあげた。
とりあえずWのボートのエンジンを直し、わたし達のボートはその翌日に手をつけた。
ANは買ってきた部品を取り替えて、エンジンをかける。しばらくするとまた前と同じように部品が吹っ飛び、「シュー」という音と共に湯が吹き出た。どうやら何かが原因でオーバーヒートして破裂するらしい。
ANは原因追求のためエンジンを分解していく。そして、原因がわかった、他にも部品が必要だからと、その原因の詳細を告げずに部品を買ってまた来ると行って帰って行った。そしてWもエンジンが直ったので、大喜びで帰って行ってしまった。。。
なんと、その後丸3日間わたしと旦那はANを待ち続けた。電話しても、明日行くと言うだけでANは来なかった。4日目に連絡がつかなくなった。
わたしと旦那は焦り始め、旦那は自分で直そうと試みたが、何せバラバラに分解されてしまったエンジン。壊れた原因を探す前に、どうやってまた元に戻すのかさえ分からない。
旦那がWに電話をすると、ANはプライドが高いので直せないと言えない、そんなときは姿をくらますのだと言う。
えー!!うそっ!人間としてそんなことしていいの?直せなくてもいいから、せめてバラバラになったエンジンを元に戻して欲しい!
WはWで、また自分のボートに負担がかかるし、釣りで忙しいから助けに行けないと言い、レディングに行ったボート仲間のボートは小さすぎてとてもわたし達のボートを引っ張るのはムリだし、コミュニティーの仲間達も遠すぎる。誰にも助けを求められない。
わたしと旦那、完全に行きづまってしまった。
わたしはネットでエンジニアを探しまくて電話してみても、直しに来れるのは次の週とか料金が高かったりなど、なかなかちょうどいいエンジニアを探せないでいた。
それでもWが心配して何人かの知り合いのエンジニアに聞いてみたが、皆ANが投げ出したのなら自分も直せないと言った。
なんだかんだと、予定していたホリデー終了まであと5日しか残っていない。
旦那はこんなボート生活など投げ出したいと言うし、わたしはわたしでオロオロするだけだし、一体どうなってしまうんだろう、今度こそは本当に追い込まれてしまった!と思っていると、癌検診があると言って先に帰って行ったNAから旦那に電話がかかってきた。Wや他のボート仲間達はウォルトンを通って帰って行くのに、わたし達のボートだけが通り過ぎて行った気配がないので、心配して連絡してきたらしい。
NAは事情を聞いて、なんと、ウォルトンから彼のボートでやって来たのだ!しかも電話で話したのは夜遅くで、一体何時に出てきたのか、翌朝わたし達が目覚めるとNAのボートはすでにわたし達のボートの前に止まってあったのだ。
すごい行動力。NA!ありがとう!捨てる神あれば拾う神ありってこんなことを言うんだろうか?
わたしと旦那はNAに感謝した。彼がわたし達を助けられても助けられなくても、そんなことはどうでも良かった。誰か1人でもこうやって来てくれたことに感動した。

ホリデー終了まであと4日。わたし達は無事にコミュニティーの場所に帰れるのでしょうか。
まだまだ続きます。
スポンサーサイト

ウィンザーからマーロウへ


ウィンザーに着くと、先に到着していた仲間のボートがあった。
Wはボートを止めるなり釣竿セットを下ろして釣りを始めた。
NAは翌日彼の娘と孫がウィンザーに遊びに来ることになり、無表情ながらも嬉しいようだった。
わたしと旦那は久しぶりに二人きりでウィンザーを観光することができた。小さい町なので、途中仲間の誰かと出くわしてパブに行ったり、ランチを一緒に食べたりしながら、気軽な2日間を過ごした。
Wは丸2日間同じ場所で釣りばかりしていたので、ウィンザーの町は食べ物を買いに行く以外は歩き回っていないと言う。わざわざ釣りだけのためにここまで来たというのか?ナゾだ。

さて、3週間のクルージングホリデーと決めてはみたものの、実はまだ1週間しか経っていなかった。わたしと旦那はフローリングやベビーベットなどやることがあったので、もう戻ってもいいかと考えていた。
Wはもう少し先まで行くと言った。他のボート仲間達はもっと先のレディングまで行く計画を立てていた。Wがこの先もいいところだからついて来いと言うので、わたしと旦那は流れでもう少しだけ一緒について行くことになった。NAだけが、癌の定期検診があると行ってウォルトンまで帰って行った。

ボートを動かしてすぐに旦那が異変に気がついた。エンジンのパワーがない。どんどん速度が落ちていくのだ。エンジン室を開けてみると、ビックリ!なんと「シュー」と言う音とともに熱湯が吹き出していて、エンジン室が煙で充満しているではないか!
旦那は慌ててエンジンを切り、ムリやり川のほとりの茂みの木にボートをくくりつけて止めた。パイプがどこか破裂したらしい。
Wや仲間達とエンジンの故障箇所を探し出して応急処置をしても、またエンジンをかけると湯気を立てて湯が吹き出る始末。
ああだこうだと、旦那は手も服も顔も真っ黒になりながらパイプと格闘したが、結局パイプをつなぐ新しい部品が必要だということになった。
仕方なくWが彼のボートでわたし達のボートを引っ張って、目的の町まで行くことになった。でも、テムズ川の流れがわたし達が行く方向とは反対に流れていて、ついにはWのエンジンにも負担が掛かってしまい、かなり低速度でなければ移動できなくなってしまった。
しばらくしてWは、なんと!自分のボートまで動かなくなると言って、途中でわたし達のボートを見捨てて勝手に先に行ってしまったのだ!
怒る旦那。
わわわっ!わたし、どうしたらいいんだろう。妊婦のわたしはサイコーに使い物にならない。
旦那はWの文句を言いながら、それでも煙と熱湯を吹き出しているエンジンを動かしたり止めたりしながら、根性で少しずつボートを動かした。
やっとのことで目的地についた頃にはもう夜になっていた。
本当に長かったー。
わたし達が到着すると、Wがバーベキューをしていて、わたし達に肉を焼いてくれ、Wと旦那はまた何事もなかったように一緒にビールを飲んでいる。わたし達のボートを引っ張ったせいでWのエンジンも壊れてしまったらしく、旦那はそれ以上Wを責めなかったのだろう。
とは言え、置き去りにするなんて、W、信用性ゼロの男。
幸い、エンジニアのANに連絡すると、翌日車で修理しに来てくれると言ってくれた。ついでに必要な部品も取り寄せて来てくれると言うので、わたし達はとりあえず安心して夜を過ごした。

わたし達が到着した場所はマーロウという町だった。街並みはかわいいが、小さな町だ。テムズ川をまたぐ白い大きな釣り橋があった。
翌日、わたしと旦那はANが来るまで町を見て歩くことにした。通りを歩いていると日本人グループがいた。橋の近くまで行ってみるとまた日本人がいる。最寄り駅まで行ってみると、また日本人の女性が3人グループでいて、無人駅でどうやってロンドンまで帰るのかと苦戦していたので、わたしと旦那とでその辺にいる人たちに聞いたりして、彼女達の手助けをしてあげた。
わたしはそのついでに、この辺りで日本人を数人見かけたのだが、日本人のコミュニティーでもあるのかと聞くと、彼女達はここはちょっとした観光地で日本のガイドブックに乗っていたので、ウィンザーに行ったついでに寄ってみたのだと言った。そしてちょっとした見所までおしえてもらった。
おおっ!なんと、やっとのことでたどり着いたところは、実はちょっとした観光地だったとはっ!
礼を行って汽車に乗り込む彼女達に逆にわたしも礼を言い、どうせならまた観光気分で楽しもうということになった。

気分良くボートに戻るとWは釣りをしていた。他の仲間はレディング方面に行くと行ってボートにエンジンをかけている。
昼過ぎ、ANはまだやって来ない。
Wが電話をすると、部品は買ってあるから、もう少ししたら出発すると言った。
待てども待てどもANはやって来ない。
Wも旦那も何度も電話をするが、「大丈夫だ。部品もあるし、すぐに行くから。」とANは繰り返すだけで、終いには電話にも出なくなった。
そして日が暮れた。。。。。
仕方がないので、3人でまたバーベキューをして夜を過ごした。
ANは結局来なかった。。。。
わたしは心配で何度もWと旦那に聞くが、「来ると行ったんだから、明日来るだろう。」とのんきなことを言われるだけだった。
Wなんかは「これがリバーライフだ。川の流れのようにゆっくり生きるんだ。焦るな。」と意味不明なことまで言っている。
って言うか、焦ってわたし達を置き去りにしたのは、一体誰だ?
うーん、AN、明日は来るのだろうか。そして、部品は本当に買ってあるんだろうか?
不安な夜は早く寝るに限る。早く寝ると、早く朝が来るような気がして、わたしはさっさとベットに潜り込んだ。
Wと旦那の話し声が外から聞こえ、わたしはいつの間にか眠ってしまった。
かくして、ANは本当に来てくれるのだろうか。。。。

狭いボートのどこにベビーベッドを置くのか

わたし達が次に到着したのはシェパートンという町だ。停泊場所は通りや民家から離れていて、川沿いにあるちょっとしたプライベートの庭という感じのところにあった。森林の中にあるので、ボート利用者以外は滅多に人はやって来ない。Wのお気に入りの釣りスポットも近くにあるし、居心地がいいのでWは2、3日ここに停泊すると言った。
わたしと旦那、NAは特に急いでいる旅でもないのでWと一緒にいることにした。
他のボート仲間達は翌日次の目的地に向かった。
仲間の人数が減ってもWは1人で3人分は賑やかなので、途中AもMAちゃんを連れて遊びに来たりと、楽しかったが、のどかな環境でゆっくりできる暇はなかった。
シェパートンには有名な映画などがたくさん制作された歴史的なスタジオがあって、いつか見てみたいと思っていたのだが、結局3日間いつもと変わらないように川沿いでダラダラと過ごしてしまった。

3日目、わたし達は一気にウィンザーまで向かうことにした。
道中、わたしはゆっくりと通り過ぎる景色を眺めながら、これからのことを考えた。時間がゆっくりと流れているようでも、実は子供が産まれるまであっという間なのだ。
ラッキーな事にチャイルドシートやバウンサーなど大きいものは全て、Aや義姉など先輩ママ達からお下がりを頂いてあったので、あとはベビー服などの細かい物を買い揃えるだけだった。なんと日本からわたしの母親が出産予定日の1週間ほど前から来ることになっていたので、母親と買い物に行くのもいいかと思っていた。
問題はベビーベットだった。
狭いボートにベットを置くスペースなどどこにもない。
少し前にある友人にその話をしたら、彼女は「ハンモックに寝かせたらいいじゃない。南米にいた時は親たちが赤ちゃんをハンモックに入れて木に吊るして畑仕事をしていたわよ。」と言った。
いやいや、数時間ならまだしも、継続して寝かせるにはハンモックはどうかと思われます。。。と思っていたが、それも真剣に考慮しておかなければいけないのかと思うほど、ベビーベットの場所確保は難しい問題だった。
旦那に相談すると、ベビーベットもそうだが、子供がハイハイなど始める前に床を新しいフローリングに敷き変えたいと言った。
そうか、子供が産まれてしまったら、ボートの中がホコリだらけになる作業は難しくなる。今からやっておかないと後々大変だなあ。って、フローリング!?ちょっと高いんじゃ。。。なんか敷くだけじゃダメ?
旦那は衛生面と今後ボートを売ることを考えると、思い切ってフローリングを敷いた方がいいと言う。
それはそうなんだけど。。。うちにそんなお金あったっけ?
わたしの頭の中はベビーベットとフローリングのことでいっぱいになった。
って言うか、どうしてわたし達はいつもギリギリで何かしようとするんだろう。のんきにクルージングなんて楽しんでていいのだろうか。。。?
よく考えると、赤ちゃんの時代はあっという間に終わって、子供は動き出す、走り出すのだ。薪ストーブだって危ないし、ボートの外に出たらそこは川だ。洗濯物が増えるとか水をたくさん使うとかの他に、考えなければいけないことはたくさんあった。

なんだかんだと旦那と話したり考えたりしているうちに目的地に近づいていた。
思わず歓声をあげてしまうぐらい美しい景色が目の前にあった。ウィンザー城だ。木々に囲まれたなだらかな丘の上に中世のお城が建っている。そこだけが空に浮かんでいるように見える。
旦那は「ホリデー中なんだから難しいことを考えるのはやめて楽しもう!」と言った。
お腹の子供のことを思ってストレスを溜めないようにしているからか、いつも一緒にいる旦那に性格が似てきたのか、わたしも今のうちに楽しんでおこうと思い、考えるのをやめた。
心配することはたくさんあるし、いつも貧乏だけど、こうやってボートに乗りながらテムズ川から美しいウィンザー城を見れるのは、すごく贅沢なことだと思った。
何も考えずに、ただ景色に見とれていて突然思いついた。ああ、わたし達のベットの足元の壁に棚をつけて、そこをベビーベッドにすればいいんだ。
すごいことを思いついた。
旦那に言うと、それはいい考えだと言った。
考えているときは何も案が浮かばないのに、考えるのをやめた途端いい案が浮かぶなんて、わたしの頭の中は一体どうなっているんだろう。

目的地のウィンザーに到着した。なんだかすっきりして、楽しいホリデーを過ごせるような気がした。
そしていつもそう思うと、その後でまた何か問題が起きるのだった。


トウモロコシと有名人

2010年8月。旦那の職場は丸一ヶ月夏休みになるので、わたしは早めの産休を取ることにした。子供が生まれる前にボートでテムズ川を下りながら、まだ行ったことのないウィンザー城まで3週間のクルーズに出る計画を立てた。
旦那と二人きりでのんびりと観光気分でイギリスの町を周る予定が、Wと何隻かのボートも一緒に来ることになった。なんだかいつものことなので慣れてしまったが、ボートを購入してからその時点で3年目、その間旦那と二人きりでゆっくりとボートの旅をしたことってあったっけ、と思ってしまった。

ハンプトンコートの水門を抜け、骨董品のマーケットで有名なサンブリーという町を通った。一度サンブリーで停泊したことはあったが、そこから先にはまだ行ったことががなかった。
少し行くとウォルトン オン テムズという町にたどり着いた。わたし達はそこでNAというボート仲間と落ち合い、その日はそこに停泊することにした。
NAは60代で、数年前に喉頭癌の手術で声帯を取ってから喉に人口声帯を付けている。喋るたびに喉についているボタンを押さなければ声を発することはできない。
NAはスコットランド人で自分のカナルボートにスコットランドの国旗を掲げている。ボート生活者のトレードマークのようないつ洗ったかわからないボサボサの髪で、いつもパイントグラスに入ったビールを持っていた。そしてこれもまたボート生活者の象徴のように犬を飼っていた。年老いた黒い雑種だった。
彼は口は相当悪いが、かなりいい人だった。ボート生活を始めたばかりの頃、わたし達がお金が無くて食べるのもやっとだと知ったときは、一番に市場から野菜などを調達して持ってきてくれた。それからは、わたしの顔を見るたびにトウモロコシやらジャガイモやらを無造作に渡してくるようになった。
一度お礼に旦那が、彼の行きつけのパブに行って一杯ごちそうしようとしたが、頑固として自分で払うと言い、ついには旦那の分まで払ってしまったのだ。彼の頭の中ではわたし達は貧乏人という観念が出来上がってしまっているらしかった。
今回もなんだか野菜と開封していないジャムなどをもらった。そしてNAはトウモロコシを焼いてくれて、わたしにしきりに食えというので、ボート仲間達が呑んだくれている横でトウモロコシばかりをかじっていた。
そのときはもちろん、未来のことは分からないので、ウィンザーからの帰りにとんでもないことが起きて、彼にとてもお世話になってしまうことなどとは思ってもいなかったのだ。

夕方になって、ボート仲間達はNAの行きつけのパブに行くことになったが、わたしと旦那はせ町に繰り出すことにした。食料なども調達したかったし、ウォルトンの町も見てみたかった。
町の中は今までいたところとあまり変わらなかったが、旦那がこの辺りは有名人がたくさん住んでいると聞いたことがあると言うので、お金持ちの家を見に行こうということになった。よしっと歩き出したものの、住宅街の真ん中で、どうやってお金持ちの家を探すんだ?
なんだか分からないが景色も悪くないので歩いていると、いたっ!有名人発見!
っていうか、何やら有名なスポーツ選手らしく、わたしは誰だかさっぱりわからないのに旦那が1人で興奮している。わたしが見ても、普通にパブなんかにいそうなおじさんにしか見えない。何がすごいのか、さっぱり分からない。
旦那はよりにもよって通りすがりに「ハロー!」と挨拶をして、「いつも応援してるよ!」と話しかけたではないか。わたし、びっくり!
そして旦那は有名人に怪訝な顔をされてムシされてしまったのだ。。。
そりゃあ、どう見ても貧乏人丸出しの小汚い格好の旦那、ノーメイクのアジアのおばさんと、日焼けしてイケイケの有名人とじゃ大きな差がありすぎるもの。まあ、有名人も少しはニコッとしてくれてたらいいものを、ちょっとあれじゃあ人生楽しくないだろうなあ、とわたしが思っていると、旦那、相当ショックを受けている。「なんだ、あいつ!もう絶対に応援してやらない!」と今度は怒り始めた。。。。
結局金持ちの家を見ることも無く、わたしと旦那はボートに戻ると、ああ、ボート仲間達がパブから出てきたところに落ち合った。みんな酔っ払っていてちょっとウザったい。
場所が変わっても状況変わらず。。。。
怒り心頭に発していた旦那は仲間達に先ほどの出来事を話し、笑われ、わたしは疲れたので早めに寝ることにしようと思っていると、NAが何か言っているではないか。
なんだろうと聞いてみると、わたしがお腹を空かせていると思ったらしく、ボートにまだ焼きトウモロコシがあるからそれを食べろと言うのだ。
わっ!まただ!
NAがとても無邪気に勧めるので、わたしはまたしてもトウモロコシを食べるはめになってしまったのだった。

翌朝、わたし達は次の目的地を目指して出発した。わたしが初めて訪れた町、ウォルトン オン テムズの思い出はトウモロコシと愛想の悪い有名人という変なものになった。
とにかくNAはわたしのことを思っていてくれたのだから、礼を言って挨拶をしてから出よう、と思ったら彼もボートにエンジンをかけていた。エンジンで電気でも充電しているのかと聞くと、一緒にウィンザーまで行くのだと言った。
ああ、そうなんだ。仲間がまた増えたんだね。。。。
わたしは彼に楽しくなるね。。。ははは、と笑いかけると、NAはオーブンにガーリックブレットが入っているから食えと言った。
朝からガーリックブレットですか。。。と言うことは、今日はガーリックブレットの日なんですね。。。。。

わたし達全てのボートが一斉に動き出した。静かに流れていたテムズ川が目覚めたかのように波打った。
夏の日差しの中、仲間達とクルーズに出る。まあ、悪くない。
後ろを振り向くとNAの操縦するボートが見えた。青空と同じ色の青と白のスコットランドの国旗が誇らしく揺れていた。
プロフィール

スカイ

Author:スカイ
イギリスで旦那と娘3人でボート暮らしをしていた生い立ちを綴っています。
家賃も地方税も無い自由な生活を選んだはずが、なかなか大変なボート暮らし。大好きなお風呂にゆっくりと浸かることができる生活を毎日のように夢見て、早くボート生活から抜け出したいと思いながら結局7年間を費やしてしまいました。
めちゃくちゃなボート仲間達との暮らしも今はいい思い出です。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
フリーエリア
にほんブログ村 家族ブログ 貧乏家族へ
にほんブログ村 こんな貧乏家族も にほんブログ村 子育てブログへ
にほんブログ村 色々な子育て満載
広告
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。