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ついに旦那も本当にキレた

旦那がビールを飲みながら満足そうにサッカーを見ている。彼にとってささやかな幸せのひとときだ。
わたしはワールドカップは大好きだが、プレミアリーグはよくわからないので、パソコンをしながら試合を流し見る。
試合は後半戦。2ー1だったか、1-1だったか、とにかく最後まで見ないとわからないような試合だった。旦那はテレビの前で相手に聞こえない声援を送る。と、テレビが突然消えた。
旦那はよっぽどいいところで途切れたらしく、「うおー!」と悲観のうねり声をあげた。急いで外に出るとTが発電機を中にしまおうとしている。
「2時間だけって頼んだじゃないか。まだ試合の途中なんだぞ。」と旦那が言うと、Tは「明日仕事で早く寝るから、もう中にしまうよ。」と言った。
と言ってもまだ夜の9時前。9月中旬のこの時期は、まだ少し明るい。
それでも旦那には言い争いをしているヒマはない。急いでボートのエンジンをつけて、試合の続きを見だした。
少しすると、誰かがボートをノックしている。旦那が少しイラついた様子で応対すると、またもやサッカー観戦の邪魔をするのはTだった。Tは言った。
「明日仕事で朝早いってさっき言ったじゃないか。うるさいからエンジン消してくれよ。」
ブチンッと音はしないまでも、わたしにはすぐに分かった。旦那、今のでキレた。
それでも、絶対に最後まで見ると決めた試合。旦那、とりあえずぶっきらぼうに「ノー。」とだけ言ってドアを閉めた。
さて、試合も終了して旦那はテレビとエンジンを消すと、直ちにTのボートをノックしに行った。
Tは何か旦那の殺気にKがついたらしく、ドアから顔を出すと愛想笑いをしながら旦那が何か言う前に言い訳をし出した。
「すまん。テレビを見ると言ってた2時間は発電機をつけて置いたんだが、買ったばかりの発電機を長くつけっぱなしにして壊れやすくなったら困るからさあ。しかも明日朝早いし。」
旦那、本格的にキレた!
「お前は友達よりも発電機が大事なのか!F*** OFF!」
そして旦那、もうブレーキがきかない暴走車のように怒鳴り散らす。
今までの経過で旦那もわたしと同じ気持ちで、それでも周りに嫌われているTを思って黙っていたのだ。その思いを全部吐き出す。しかも、区切りごとにFワード付きで。。。。
しまいには「今すぐ掃除機を使うから、お前の発電機を貸せっ!そんなにいい発電機なら、掃除機の電圧ぐらいじゃ壊れないだろう。今すぐ発電機をだせっ!」
わっ!旦那、ヤクザみたいになってる。。。
Tは今にも泣きそうに立ちすくんでいる。
外ではボート仲間達がまだたむろしていたので、ほぼ全員が旦那の言い分を聞いていた。
わたしと旦那はTに発電機を壊された過程を誰にも言ってなかったので、内容を知ってボート仲間達は驚いていたようだった。
MAがゆっくりとやって来て、かなり冷静に「お前、サイテーな奴だなあ。」とTに言うと、いつもは調子良く言い訳をするTが、まるで瞬間冷凍されたように硬直状況になってしまった。
わたしはTに同情すらできなかった。と言うか、彼に言いたかったことを旦那が全部言ってくれたので、これで良かったのかなと思った。
そして翌早朝、Tはボートごとどこかに行ってしまった。

その後、わたし達の発電機が壊れてしまったことを知ったボート仲間達は、必要なときにいつでも発電機を使っていいとわたし達に言ってくれたが、旦那は誰からも発電機を借りようとはしなかった。
そうして、わたし達の暮らしもまた完全に振り出しに戻った。発電機を買うまで更に切り詰めてやっていかなければいけない。
Tと旦那の仲ができれば避けたかった状況で切れてしまったので、旦那はしばらくTに悪いことをしたなあと言っていたが、旦那よ、そんなことを心配するよりも発電機が壊れてしまったせいで、不便な生活に戻ってしまったことを心配してくださいよ。。。。

わたし達の生活が、あれよあれよと言う間に悪化していったのだった。



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Tが発電機を買って来た

わたし達の発電機が壊れたので電化製品が前のように使えなくなった。電気と冷蔵庫は12ボルトなのでエンジンで充電できるが、240ボルトの家電はそれ用のバッテリーすらないので充電しておくことができない。
旦那はテレビがないと生きていけないぐらいなので、テレビを見る時間は夜2時間と決めて、エンジンをつけながらテレビを見ることになった。その短い間でわたしはケータイとパソコンを充電する。
ボートが小刻みに振動するエンジン音の中で、旦那とわたしは毎日テレビを見る。すごく普通じゃない。

そんなある日、Tが新しい発電機を買ってきた。
なんと、ボート所有者達が崇拝しているホンダの発電機だ。彼ら曰く、ホンダの発電機は音も静かなのにパワーがあって軽くて長持ち。いいところだらけの発電機だ。
日本製というだけで、日本人のわたしはなぜか誇らしい気分だ。
ただ問題は、やはり値段。結構高い。
わたし達にはホンダの発電機が買えないので、ホンダ社の半額の中国の会社のホンダと性能を似せて作ったという発電機を使っていた。
なるほど、Tが買ってきたホンダのは軽くて静かだ。
と言うか、お金がないなどと旦那に泣きついていたTのどこに発電機を買うお金があったのだろう。しかも高価なホンダ社のだ。
とにかく彼は発電機が手に入ってかなり有頂天だ。そしてわたし達に、必要だったら自分の発電機につないでいいと言った。
旦那は、「ほら、Tもそんなに悪いヤツじゃないだろう。」とわたしに言う。って言うか、普通ですから。と言うか、普通だったらホンダの発電機が買える分で先にわたし達の発電機を弁償するのが筋だと思いますが。
わたしがまだまだTを認めないでいたので、旦那が言った。
「オレ達はテムズ川にいた時からTとJのことを知っている仲間だろう。彼らがいたからカナルでの生活もスムーズにここまで来たんだろう。」
確かにそうだった。わたしだって彼らがいたから治安が悪いなどと噂されているカナルに安心して出てこれたのだ。
楽しかったことの方がずっと多かったはずだ。発電機を壊されたことは大きいけど、本人も気にして、急いで発電機を買ってわたし達に使ってもらおうと思ったのかもしれない。
少しは許してもいいかなと思い始めてきた。

旦那は発電機を使わせてもらえるので、一番最初に発電機満タン分の灯油を買って来てTに渡した。それなのに、Tは1日1時間ほど発電機をつけると、さっさとボートの中にしまってしまう。
確かにTには十分なバッテリーがあるので、充電しておいたら一晩はもつ。でも、わたし達にはバッテリーがないので、1時間テレビを見ながらケータイなどを充電していると、Tが発電機を勝手に消してしまうので電源が突然消えてしまう。そして、Tは自分でいつでも使っていいといいながら、発電機を自分のボートの中にしまい込んで鍵をしてしまうので、わたし達が使える隙間は少しもなかった。
わたしも旦那も、Tに頼み込んでまで使いたくなかったので、しばらく我慢してボートのエンジンを使ったりしていた。
旦那は、灯油満タン分で6時間は持つから、しばらく灯油は買わなくていいな、と言うか、もう絶対に買わない。などと、少しずつ怒りが増しているようだった。
そんな状況が一週間ほど続き、ある日旦那がTと話しついでに、その日の夜どうしても見たいサッカーの試合があるから、発電機を2時間だけつけてくれないかとお願いした。
旦那、サッカーが大好きなので、うるさいエンジン音の中でサッカーを観戦するより、Tにちょっとお願いした方がいいと思ったのだ。
Tは普通に「オーケー」と言い、旦那は平和にサッカー観戦ができるかと思われた。
それが、そうはいかなかったのだ。

次回に続きます。

Tが生理的に受け付けなくなってしまった理由

フィルターベットの停滞場所に移動してからすぐにTの発電機が壊れた。修理してもムリなほど致命的だった。Tはボートを充電するのにボートのエンジンを使ったが、今度はエンジンがおかしくなりそうな勢いだったので、旦那が自分達の発電機につないで充電したらいいとTに言った。
わたし達が発電機を買う前もWの発電機に便乗していたので、わたしもお互い様だとTが必要なときに貸したりしていた。
しばらくしてわたしは思った。Tが発電機を使うたびに灯油が大幅に減るが、Tが灯油を買って来たところを見たことがない。Wと共有していた時は、お互い交互に灯油を買っていた。その上わたし達は、借りている分申し訳ないので多めに灯油を入れたりしていた。
気になって旦那に聞くと、T達は新しい発電機を買いたくてお金をセーブしているし、エンジンも故障気味だからお金が必要なんだろうと言った。
それは、Tが言ってきたのか、それとも旦那の勝手な判断かと聞くと、「灯油代ぐらいでそんなにケチケチするな。」という答えが返ってきた。
いやいや、そうはいきません。灯油代だって毎年上がり続けて、このまま彼らの分まで払い続けるほどうちも余裕がないのだ。
仕方がないので、Tの彼女のJにおしゃべりのついでに聞いてみた。するとJは目を丸くして「えっ!ずっと灯油代出してなかったの?わたしも彼に灯油代だってこの間お金を渡したばかりなのに!」と、すぐにわたしにいくらかお金を払ってくれた。
今度はそれを知ったTが、お金を払っているんだからと言ってエンジンを修理するからとか、なんだかんだと理由をつけて発電機を使っていた。
少ししてTがエンジン室の水が溜まりすぎたので、掃除機で吸い取ると言ってどこからか巨大な掃除機を持ってきて、わたし達の発電機につないだ。そして、電圧が強すぎてわたし達の発電機が爆発してしまったのだ。
その時わたしと旦那は仕事に行っていて、帰宅してから煤けたように黒っぽくなった発電機を見たのだった。わたしはショックで何も言えない。
旦那が慌てて中を開けてみたが、発電機のエンジンの重要部分が爆発してしまったので、部品交換して直すよりは買った方が早いだろうという状態だった。
旦那がTに「エンジンも自分で直せるぐらいなのに、なぜ電圧が強い掃除機を使ったんだ。」と聞くと、Tは電圧の使用量は確認したし、わたし達の発電機のコンディションが悪かったのではないか。と、とんでもないことを言い、それでもかなり平謝りだった。
でも、そのどこにも弁償するという言葉は出てこない。
自分も発電機がなくてエンジンも壊れ、お金もなくてどうしようもできないと旦那に泣きつくだけだった。
旦那はそれでもなぜか怒らなかった。
おかしい。Wがもしも同じことをしていたら、旦那は怒ってガンガンと言ってるはずだ。でも、なぜTにはしない?
旦那曰く、Wはそんなことで怒鳴ってもケンカにならないし、気にしない。それどころか、自分で壊してしまったら借金してまでも弁償するだろうと言う。それに比べてTは怒っても傷ついて落ち込むだけで、自分がいじめたみたいに感じるので怒る気になれないと言う。しかも、自分から使っていいと彼に勧めたので、自分にも責任はあるのだそうな。って言うか、そうか?
そんな旦那とは正反対に、わたしはカンカンだった。そして、それと同時に最愛の友人を亡くしたくらいに悲しかった。
発電機を買うために、わたしと旦那は長いことかなりギリギリまでセーブしてがんばった。念願の発電機がやって来て、旦那はクリスマスが来たみたいに大喜びしたのだ。あの時の旦那の子供みたいな顔。これからのボート生活に必要な物が手に入ったと安心したわたし。あの時のことを思い出すと、悲しくて泣けてくる。
それから旦那は、発電機を大事に使った。灯油がついたら丁寧に拭いて、オイルもマメにチェックして、雨の日はボートの囲いの中に入れて。わたし達の発電機は同じ時期に買ったSやANの発電機よりも、ずっとキレイでよく手入れがされていた。それなのに、Tはコンディションが悪いなどと言うのだ。
わたしは怒りと共に、悔しくて悲しくて涙が出てきて止まらなかった。
Tに文句を言わないわけにはいかなかった。
それなのに、Tの顔を見たらなぜだか分からないが、彼の近くに行くのさえ嫌な気分になった。わたしは怒りを通り越して、Tが生理的にダメになってしまったのだった。顔を見るのさえ嫌になってしまった。ボート仲間達が彼を無視しだして、なんて子供みたいなんだろうと思っていたのに、自分が彼らと同じ状況になってしまったのだ。
こうなったらもう、自分で自分のことがコントロールできないので、わたしは気がすむまでTを避けて生きるしかない。
Tはそんなことを知ってか知らずか、わたしと旦那の機嫌をとろうとしたり、用も無いのにわたし達のボートに来たりしていた。その度にわたしは理由をつけて、他のボート仲間のところに行ったりしていた。
旦那はと言うと、とりあえずいつものようにTに接していた。
そんな優しい旦那にもやはりタイムリミットがあった。
この後、T、完全に旦那までも怒らせてしまった。旦那、爆破まであと少し。。。。

また次回に続きます。

問題はどこに行っても付いて来る

ブログを見てくれてるみなさん、あけましておめでとうございます。
今年もできるだけマメに更新できるようにがんばりますので、よろしくお願いします。

それでは、前回からの続きです。

ビクトリアパークに居ついてから、停滞場所にボートがどんどん増え始めた。旦那と仲が良くなったMAが、旦那に他の場所に移動しようと提案した。そこの方が静かでスペースもたくさんあるという。
旦那がイヤだと言うはずがない。わたし達はすぐに新しい場所に移動することになった。
場所はロンドンの北、ハックニー地区。カナル(運河)とリー川という川の中間地点だ。
停滞した場所はフィルターベットと呼ばれる18から19世紀に下水処理場だったところの真ん前で、自然保護地区になっている。今でも、昔の下水処理場の跡が古墳のように残っている。なんだか少し神秘的なところだ。
これまで一緒に移動を続けてきたTとJももちろん一緒だが、他に4隻のボートも一緒に移動した。
若い女の子が所有するカナルボート、いつも一輪車を乗り回し、ヒッピーみたいな格好の変わったおじさんのボート、中年英国紳士と優しいお姉さんのカップルのカナルボート、そしてパーティー大好きのイギリス人女性とフランス人男性の中年カップルの大きいハウスボート。
7隻のボートが一気に移動。。。って、静けさとスペースを求めての移動なのに、ちょっと多すぎないか?
わたしにしてみれば、どっちにいてもバス一本で職場まで30分という距離なので、景色が変わったぐらいでほとんど何も変わらない。

フィルターベットに着くと、他にも3隻ほどボートが止めてあった。10隻のボートで何となく近所付き合いが始まった。
ビクトリアパークにいた時はたくさん人がいて誰が何をしていてもあまり目立たない感じだったが、少人数でまとまると周りが良く見えて来るのか、ボート仲間達がTのことを悪く言いだした。
TもJもテムズ川で暮らしている時から少し変わったカップルで、特にTは調子が良くて自分の話ばかりするので面倒がられてはいたが、テムズ川のコミュニティーでは普通に仲間達の中に溶け込んでいた。わたしも旦那もTはそんなもんだと分かっていたので、あまり気にしていなかったが、新しい仲間達は相当気に入らなかったらしく、大人気なく彼を無視しだした。
もちろん、TもJも居心地が悪くなる。わたしだって彼らを多く知っている分、切ない気持ちになる。そしてそれと同時に、なんだか新しいコミュニティーが怖くなってきた。少しのことで、人1人を孤立させてしまうのだから。
テムズ川にいた時は、よっぽど悪なことをする以外は、仲間達は軽くなんでも流していた。文句を言ったとしてもその場でみんな忘れてしまう。というか、子供じゃあるまいし、無視はしないよねえ、と皆思っていた。
不便なことも多いボート生活、助け合って生活していったら、なんて心強いだろう。それをできなくしてしまうって、どうだろう。
旦那はそんなことなどまったく気にしていないようだった。周りにもTにもいつも通り接して、周りがTのことを悪く言っていても、聞いてるのか聞いてないのかあやふやだし、Tが居心地が悪くなったと旦那に相談してきても、「なぜだ?」と言うように話を聞いている。
旦那、長いこと付き合っているけれど、時々彼の思考回路がよく分からない。一体どう思っているのかと聞いても、自分はあまり気にならないけどなあ、などと、適当な回答をするのだ。

わたしは、Tの気持ちがよく分かったので、彼がなんだかかわいそうになってきた。
周りの話を聞きながらも、Tに同情していたのだが、その後すぐにTはわたしでさえもカンカンに激怒させてしまうことをした。
そして、そのうち呑気な旦那までも怒らせることになってしまうのだった。
楽しいけれど、金銭的にはまったく前進しないわたし達の生活を後退させるようなことをしたのだった。。。

次回に続きます

プロフィール

スカイ

Author:スカイ
イギリスで旦那と娘3人でボート暮らしをしていた生い立ちを綴っています。
家賃も地方税も無い自由な生活を選んだはずが、なかなか大変なボート暮らし。大好きなお風呂にゆっくりと浸かることができる生活を毎日のように夢見て、早くボート生活から抜け出したいと思いながら結局7年間を費やしてしまいました。
めちゃくちゃなボート仲間達との暮らしも今はいい思い出です。

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