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ボート探し、Wの意見

ボートを選ぶ前に、とりあえず銀行からいくら借りれるか明確にしなければいけない。値段が決まったらボート選びが楽になる。
ボートは陸に付いていないので保証がない。銀行さんが貸してくれる金額は最大2万5千ポンド。400万円程だ。
これだと、微妙に足りないのだ。
Wがアドバイスするには、古いボートを安く買って、自分達でリフォームして住むのが一番だという。彼のボートは1930年に作られた木製の大きい帆が付いている航海用のボートだ。古すぎて海には出れないが、テムズ川では全く問題はない。
彼はそのボートを50万円ちょっとで買った。中はカビだらけで木が所々腐っていた。トイレは辛うじてあるが、キッチンもシャワーも暖房も無かった。とてもじゃないが住めるような状態ではなかったが、彼はそれに住みながら、日々をリフォームに費やした。Wには定職が無かった。時々入る風船アートの仕事が唯一の収入だった。
ちなみに彼、Wは天才的なバルーンアーティストだ。風船でほとんどの物を形にしてしまう。冗談ではなく、ハリウッドの有名俳優の子供達の誕生会にパフォーマーとして何度か呼ばれている。うちの旦那もWから教わって、パフォーマーとして仕事をするようになったが、実力は断然Wの方が上だ。
それなのにWは年に数えるほどしか仕事が無くて、旦那はその倍以上の仕事が入って来る。違いは値段と性格だと思う。
Wは安い仕事やチャリティーの仕事は一切受け付けない。値段も旦那の倍以上請求する。そして何よりも面倒臭がり。趣味の釣りが何よりも一番なのだ。
話がそれてしまったが、Wにはとにかく時間があった。毎日のようにボートのリフォームに費やす時間があるはずだった。お金が無くて材料が買えないからか、それとも面倒臭がりやがジャマしてか、2年以上経っても彼のボートはあまり変わらなかった。ただ、バーベキューセットが増えたぐらいだ。
そんな住むのに適していない状態で何年も住み続けるのにはムリがあるし、仕事をしているわたし達にはリフォームをするような時間は無かった。
実際、古くて安いボートを買っても大変なだけで、特に値打ちは上がらない。それだったら、多少お金を使っても、値打ちがあってすぐに住めるボートを買いたい。
わたし達は年数が経ってもそんなに価値が下がらない鉄板のボートを買うことにした。そうすることでローンが終わった頃にボートを売れば家を買う頭金になる。大きなボートを買うか、家を買うかの選択ができるのだ。でもそうなると、やはりボートの値が張る。
果たして、思い通りのボートを買うことができるのだろうか。

ボート探し始まる

さて、ボートを買うと決めたわたし達。とりあえずネットで検索。
ボートはピンキリだ。マンション一つ買えそうなゴージャスなボートから、木製の誰が買うんだろうと言うか、売ろうとするのが不思議なぐらいのオンボロボートまであった。
わたし達はトラディショナルなナローボートを買うことで一致した。
Wや仲間たちのボートは釣り用や海などで乗るようなボートだったが、わたし達の気持ちを掻き立てるようなスタイルではなかった。

イギリスは運河と川で北から南まで繋がっている。大昔に商人たちがボートで商売をするために運河が発達した。
運河は英語で「カナル」と言う。運河用のボートは幅が狭いもの(ナローボート)から幅が広いもの(ワイドビーム)まで色んなサイズと形が微妙に違うのだが、全部まとめてカナルボートと言われる。
わたし達はせっかく買うのだから、W達のいるテムズ川だけではなく、カナルを使って色々なところに移動することにした。ロンドンまで出てきたら仕事に行くのに便利だし、休暇を取って地方へ家ごと旅行に行けるのだ。なんと素晴らしい!

そんな夢を見ながらネットで検索してみるが、どこを見てもカナルボートは高い!居間とベットルームとキッチン、シャワーにトイレが付いて、中古で500万から一千万円が平均だった。
この値段でロンドンで家を買うのは無理だから確かに安いが、それでも銀行さんがどれほど貸してくれるかが謎だった。

ボート暮らしのすすめ? 続き

ある日わたし達は旦那の親友Wに誘われて、彼のボート仲間達とバーベキューパーティーをしに行った。
バーベキューパーティーなどと名目は硬派だが、ただの酔っ払い達のお祭り騒ぎだった。好きな音楽をかなりの高音でながし、通り過ぎる人達にちょっかいを出し、好きずきに川に飛び込んで泳いだりしている。

その時Wが言った。
「このテムズはオレ達の物だ。この河原も緑も全部オレ達の庭だ。何にも縛られない自由な空間はオレ達にしかない。お前たちも早くボートの世界に来い!」
わたしは力が抜けた。子供の頃から人に迷惑をかけないように生きろ、周りに恥ずかしくないように行動しろと、わたしは生きて来たのだ。
でも、彼らはめちゃくちゃ周りに迷惑をかけて、かなり恥ずかしい行動ばかりしている。それでもなぜか楽しそうに近づいて来る人達もいて、いつの間にかパーティーは大人数になっていた。

旦那はまるで子供のようにはしゃいでいた。本当に楽しそうだった。
悲しいかな、人には母性本能というものがある。わたしにもあるようだった。
旦那がこんなに楽しそうなら、ずっと楽しい生活を送らせてあげたいと思った。
結婚して2年以上、わたし達には子供ができなかった。これからもできる兆しはなかった。何に縛られる理由があるだろうか。

翌日わたしは、ボートを買いたいと言う旦那の意見に承知したのだった。。。。


ボート暮らしのすすめ?

わたし達がボート生活を始めたのは2007年。
 旦那の大親友のWがボートに住んでいたため、旦那はそれにかなり影響されていた。

 当時のわたしと言えば、ボート暮らしなどまったく乗り気ではなかった。というか、前に少しだけボート暮らしの経験があったので、もうボート生活の大変さを知っていたため、旦那の意見はまるっきり無視していたのだ。

 それなりに自由な生活だったが、共働きでも労働階級のわたし達には、ロンドンの家賃や地方税は高すぎた。
 それと平行して、新聞だか雑誌だかに「ボート暮らしのすすめ」なるものが載っていて、いかにもと頷きたくなるような内容だった。
 ボートに住むと地方税を払わなくてもいい。家を買うより安いコストで買える。いつでも移動できるので近所付き合いを気にしなくてもいい。光熱費が安い。そして何よりも自由だ。
わたしと旦那は将来的に何も残らない生活に疑問を持ち始めていた。家賃を払い続けるということは、大家の家のローンを払っているということだ。
家を買うと言っても、わたし達の収入では銀行さんも簡単にはお金を貸してくれない。
わたしの気持ちは少しづつボートに住みたいという旦那の意見に傾いていた。

次回に続きます。
プロフィール

スカイ

Author:スカイ
イギリスで旦那と娘3人でボート暮らしをしていた生い立ちを綴っています。
家賃も地方税も無い自由な生活を選んだはずが、なかなか大変なボート暮らし。大好きなお風呂にゆっくりと浸かることができる生活を毎日のように夢見て、早くボート生活から抜け出したいと思いながら結局7年間を費やしてしまいました。
めちゃくちゃなボート仲間達との暮らしも今はいい思い出です。

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