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最後に。。。。

イギリスは7月です。今年は去年よりも雨が多いような気がしますが、あちこちでペイントしたみたいに色鮮やかな花が咲き乱れ、緑が雨に濡れたり太陽に照らされたりしてキラキラと輝いています。木々の緑も良く見るとどの葉も違う緑色で、葉でさえ個性があるんだと思わされます。
不思議なことに家暮らしを始めてからボートで暮らしていたときは見えなかった小さなものが見えてくるようになりました。花の色とか季節の風の変化とか、ボート暮らしのときは毎日のように自然と一緒になって過ごしていたはずなのに、花一つ一つに命があることすらどうでもよかったのです。
家に住んでからあっという間に1年半が過ぎました。今でもお風呂に浸かるとき、洗濯機が回っているとき、トイレを流すとき、色んな場面でありがたいと思うことが多いです。
旦那も娘も同じような感じです。なので飛び抜けて便利なものもないし庭もなく小さなアパートだけど、毎日を大事に楽しく生きています。
旦那は天気がいい日は決まってボートが恋しいようなことを言います。いつか小さなボートでも所有できる日がくるといいね、とわたしは答えます。そして、ボート暮らしだけは二度とごめんだけど、と心の中で思います。
娘はボート暮らしをまだよく覚えていて、「洗面器みたいなお風呂にはいったねー」とか「ダディのお友達いっつも酔っ払ってたねえ」とか言う割には、家族でクルーズしたことなどは覚えていないようです。
早いものでこの間まで赤ちゃんだと思っていた娘は今年の9月で(イギリスの新学期は9月です)1年生になります。この国には1年生になる前にレセプションと呼ばれる小学生準備期間のようなものが1年あります。娘は今レセプションです。
レセプションさえ決まってしまえば日本のように後は6年生までエスカレーター式ですが、ここまで来るのにロンドンはなかなか大変なところが多いです。優秀と国の機関に評価された学校に子供を入れるために、親たちが高い家賃や物件に大金を叩いて学区内に引っ越して来て、こぞって入学の申し込みをします。学校によっては入学待ちリストが100人以上というところも少なくありません。
たまたまわたし達が住んでいる地区にも優秀校がいくつかあって、親達はそこに入れるために苦戦し、泣いたり悔やんだりします。そんな優秀学校激戦区で何を思ったか、わたしと旦那は優秀校からの採用を2校も断り、その年に開校される新学校に娘を入学させました。娘達は一期生でクラスにはたった16人の生徒しかいません。まだ1クラスで新校舎もできていないので彼女達の学校はプレハブ学校です。
娘以外の子供達は皆他の学校からオファーが来なかったので、席が空くまでの仮入学だったのに、今では親御さん達もこの生まれたばかりの学校に力を入れるようになりました。
ここまで来るのに毎日「まさか!」と思うぐらいにやることが多くて、小学校は親のすることが多いとは聞いていたけどここまでとは!の勢いです。
始まったばかりの学校。ゼロから全て始めるので、日本で教育を受けてきたわたしはシステムも分からず英語も早いし、なんだか振り回されっぱなし、これをブログにしたらいいんじゃ?と思ってしまうぐらいですが、ふう、どうにも追いつきそうにないみたいです。
という事で、わたし達家族の生活はボート生活のときと比べてすっかり変ってしまいましたが、これも悪くはないです。
と言うか、人並みな暮らしができて、毎日感謝、日々感激で、未だに「ああ、いい選択をしたな。」と思わずにはいられません。
なんと信じられないことに、ボートのローンの倍以上の家賃と住居税などを払っているのに、ボート暮らしのときよりも出費は少ないのです。そして、ボート生活ほどやることが多くないので、わたしは仕事の日数も増やすことができて、旦那も余裕ができたのか、ちょっと昇格しました。
と言っても、今イギリスは世界を巻き込んで経済が危うい方へ向かってますが。。。。
これからどうなるかですが、とりあえずわたし達は念願の貧乏ボート生活から晴れて脱出し、元気に楽しく暮らしています。
そして、このブログも今日が最後になりました。
このブログを書き始めたとき、わたしは全てを投げ捨ててしまいたいぐらいに生活も苦しく、精神的にも疲れていました。
ブログを書いて色々なことを思い出し、そして本当にたくさんの方々から励ましのコメントを頂いて、心から感謝しています。ボート生活はわたし達家族が頑張ったからではなく、ボート仲間や友人、それからブログを見てくれていた皆さんに支えられていたから乗り越えられたのです。
わたしはたぶんその辺のよくある言葉しか使いこなせないんですが、このブログを応援してくれた全ての皆さんにこの先ずっとたくさんの幸せがやってきて、ずっと平和に楽しく暮らすことができるようにと本当に心から願っています。

わたしがボート生活で学んだこと、たくさんあるのですが、一番わたしを変えたのは「他を羨ましく思わない」と言うことです。
ボート生活をしていて、初めこそ水やトイレが自由に使える、お金がある、そんな生活ができる人たちが羨ましかったのですが、ボート生活はわたしと旦那が決めたこと。そして、そこでしかできないたくさんの素晴らしい体験ができて、仲間ができて、無いもの以上に得るものも大きいんだと実感しました。
そして、素直に友人や他人の幸せを喜べるようになったら、いつか、時間がかかっても自分や家族が思いがけないことで助けられたり、幸せを分けてもらったりするんだと思っています。
わたしは自分で学んで感じたことを娘に上手く伝えることも、教えることもできません。
同じ状況にいても人はみんな感じ方が違うので、何を学んでどう生きようと思うかは、娘が築いていくものだと思っているからです。
だからこのブログは、いつか娘がこんなことがあったんだと、楽しんで読んでくれるだけでもいいなと思っています。そして少しだけでもわたしの想いが伝わったらいいなと思っています。
ちなみに旦那がボート生活で学んだことは、エンジンの組み立て方や電気のシステムなど技術的なこと、それから人はいつでも自由になれるということだそうで。。。

今でも時々考えます。
小さな娘が小さな体で、何を思って大人たちを見ていて、どんな風にテムズ川を眺めていたのかと。彼女の小さな目にはどんな風にわたしと旦那が映っていたのかと。
今まだ5歳の娘の記憶と表現力はあやふやで、彼女のボート生活4年間はどう彼女に影響したか、何を思っていたかを探るのは不可能だけど、彼女の笑顔だけは絶やさなかった自信はあります。
そしてこれからも彼女がずっと笑って生きていけるように、家族3人が楽しく暮らして行けるようにと願いながらやっていきます。


イギリス貧乏ボート生活、ご愛読本当にありがとうございました。

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No title

スカイさん、楽しいブログをありがとうございました。長い小説を読んでいるかのような気持ちになりました。

外国で外人の立場で暮らすこと、さらにそこで子供を産み育てていくこと。たくさんの苦労と新鮮な驚きとチャレンジの楽しみと。

「他を羨ましく思わない」ことは、自分の人生を豊かに、幸せをより大きくしてくれますね。私も肝に命じたいと思います。

いつかまた続編が読めたらうれしいです。
スカイさん御一家がこれからもお元気で幸せでありますように。

Re: No title

前向きピンクさん
お久しぶりです。
ブログ読んでてくれたんですね。嬉しいです、本当に。
会ったこともない誰かがこうやって応援してくれているのは、本当にすごいことですよね。
わたしはソーシャルネットワークやPC作業などが苦手なんですが、こうやって人との繋がりを持てるのはすごくいいな、ブログをやって良かったと思っています。
今まで本当にありがとうございました。
いつかまた、続編?か何かでブログを始めて、また読んでもらうことがあればすごく嬉しいです。

前向きピンクさんもお元気で、楽しい毎日を送っていてくれますように。

お疲れさま

そんな大変なことがあったんだねえ。
ブログ完結、お疲れさまでした。
とても文章が上手いし、楽しかった。

最初にロンドンに来た時からボートに引っ越すまでも、かなり波乱万丈な気がしたけど(笑)。
どうしてお嬢さんを新設校に入れたのか、わたしはわからないけれど、
わたしは親の見栄ですごいお金持ちが集まる学校に高校からエスカレーターで大学に行き、
みんなで桁違いのお金持ちで、嫌なことばかりだったよ。
親が新設校に関わって、どんな学校なのかわかってくれていたら、通う方はとても幸せだと思う。
それではまたね。

Re: お疲れさま

ありがとう、よねっち。
長いことあたしのブログに付き合ってもらって、心強かったよー。

娘はああ見えて結構シャイだから、大きい学校よりもこじんまりとした環境の方が彼女に合ってるかなって思ったから、新しい学校は「これだ!」って思ったんだよね。あと、優秀校に見学に行って「これだ!」って思わなかったから、ってのもあるけど。
他にも細かい理由はいくつかあったんだ。

時間がいっぱいあったら、これも面白いからブログにしたいんだけど、これはまたいつか。
その時はまたよろしくねー

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Re: 今でも

かこままさん、はじめまして。
今でも時々見に来てくれてるんですねー。嬉しいです。
わたしは一度書き終わると、自分で自分が恥ずかしいのかなんなのか、なかなか読み返せないでいます。
思い出すのが辛いとか、そんな思いもあったりするのかもしれませんねえ。
娘も写真の時よりだいぶ大きくなって、もうあっという間に6歳の誕生日を迎えてしまいました。
今でも変わらず家族3人で楽しく毎日を過ごしています。
こうやって暮らしているときにも、ブログを訪問しにきてくれる人っているんですねえ。
一生懸命書いて良かったです。誰かが幸せだと思ってくれてるんだって思うことは、すごくすごく感動的です。
こちらこそ本当にありがとうございます。
お互い楽しくて平和な毎日をこの先もずっとずっと送っていきましょうねー。

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Re: No title

まるさん、はじめまして。
こちらこそ、ブログ読んでもらって本当にありがとうございます。

ボートで生活してる人達を見ると優雅だなあって思いますよねー。
きっとボート生活がとっても好きで、自分や時間に余裕があったら優雅なボート生活を送れるんだろうなあって思います。
今でもボートに住んでいるどうしようもない男共(笑)も、すごく貧乏で相変わらず臭いんですが。。。ボート生活は一生続けるし、ボート住民であることをすごく誇りに思ってるって言ってます。
きっと彼らが日本語分かって、わたしのブログを読むことができたら、どうしてだろう、そんなに大変か?って言うのかもしれないですね。

日本のお役所の仕事もこんなもんなんですねー。
って、なんか簡単な想像ついちゃいます。。。。

続編、できれば無い方がいいですー。もうボート生活はこりごりと言うか、宝くじでも当たって家もボートも、ってことになったら、停滞場所も買って余裕を持って再開できるんですが。。。
旦那はまだ夏になるとボートに戻りたいって言ってるんですけどね。。。
いつかそんなことになったら、貧乏ボート生活じゃなくて、ゴージャスボート生活ってブログにしてみたいです。
その時はまた見に来てくださいねー。

本当にありがとうございます。

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プロフィール

スカイ

Author:スカイ
イギリスで旦那と娘3人でボート暮らしをしていた生い立ちを綴っています。
家賃も地方税も無い自由な生活を選んだはずが、なかなか大変なボート暮らし。大好きなお風呂にゆっくりと浸かることができる生活を毎日のように夢見て、早くボート生活から抜け出したいと思いながら結局7年間を費やしてしまいました。
めちゃくちゃなボート仲間達との暮らしも今はいい思い出です。

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